BEFORE

AFTER

最初に相談を受けたのは数年前のこと。
ある日、地域を回る訪問業者さんが見積もりを持ってやってきたそう。
数時間にわたって繰りかえされる動画や営業トークに洗脳されそうになり、
「お願いします」と言いかけたところを寸前で思いとどまったとのこと。
他の意見も聞いてみようということで、梶川塗装にご相談をいただきました。

シーリングの劣化が進みかけていたのを気にされていましたが、
それ以外の不具合は無く、「今すぐ」という状況ではありませんでした。

これはあくまでも私たちの考えですが、
「メンテナンスは定期的に必要」です。
メンテナンスフリーをうたう建材もあります。
それでもやはり、定期的なメンテナンスは必要と思っています。

その観点から考えると、
新築から１回目のメンテナンスまでの期間は、可能な限り伸ばしたい！
そう思っています。
メンテナンスが完了した瞬間からまた、劣化が始まるのです。
次回のメンテナンスへのカウントダウンの始まりなのです。
新築からの１０年と、１０年目から２０年目までの１０年。
同じ１０年。でも劣化の速度は違います。
それは人間も同じ。
ヒトも建物もまた、時の流れには逆らえません。

そういう思いから、
今回も経過を見せていただきながら施工時期を探っていき
この度の着工に至りました。

物件データ

建物診断レポート

一番劣化の進んでいたシーリング。
ところどころ、ゴッソリ取れてしまいそうな状況
意匠性のサイディングに関しては
クリア塗装も十分可能な状況でした。

問題としてはシーリングのみで
クリア以外の外壁も十分キレイです。

屋根には南面に大きな太陽光パネルが取り付けられていました。
今回はパネル以外の部分を塗装

後付けのテラス屋根は
ホームセンターに依頼して取り付けたそう。
ホームセンターだから？なのか？
板の厚みがやや薄め。既に劣化していて
取り外し中、粉々に割れてしまいました。
今回はきちんと厚みのあるものを
取り付けることに。

工事中の進捗ダイアリー

2025-12-01

足場仮設

足場仮設の前に、土間の養生や
近隣のフェンスの養生を行いました。
工事に先立ち、
お車を１台、弊社駐車場でお預かり。
空いたスペースを工事期間中
作業車の駐車スペースとして
利用させていただきました。

2025-12-02

高圧洗浄

太陽光パネルに注意しながら
屋根を洗浄します。
チュルチュル滑って本当にヒヤヒヤ。
洗浄をすると、滑らなくなります

2025-12-04

シーリング撤去

足場組んで近くで見ることで
初めて分かったこともありました。
片流れ屋根の、棟包みが短すぎ、
野地板と破風板の隙間が剝き出しに。
本来ならば棟包みで隠れているはずの
黄色い斜線部分。
お客様に説明のうえ、再度シーリング。
念入りに

2025-12-04

シーリング完了

クリア塗装の場合、
塗装の前に行うのか、後に行うのか
その順序が取り沙汰されます。
メーカーは後打ち推奨。
私たちとしては、
上から塗膜で保護する意味も含め
先にシーリングを行います。
考え方はいろいろですが、敢えて。

2025-12-11

屋根上塗り

大きな面積を占める屋根。
屋根がきれいになっただけでも、
随分印象が変わります。

2025-12-10

クリア塗装　下塗り

つやの好みは人それぞれ。
ツヤっツヤにしたい人もいれば、
ツヤを嫌う人、いろいろです。
クリア塗装に関しては３分つや有が
一番よく選ばれています。

３分つや有を選択しても、
下塗りはツヤ有りを塗装する
指定になっています。

2025-12-12

クリア塗装上塗り完了後

上塗りは３分つや有を塗装します。
塗った直後はツヤっツヤ。
いつもハラハラしますが、翌日には
ツヤがひけて良い仕上がりになっています。

2025-12-12

その他外壁、中塗り

大きくイメージを変えたくないとのご希望。
「（いかにも）塗り替えました」という
仕上がりではなく自然な仕上がりをご希望。
いくつかの色をご提示し、
気になる色は実際施工した建物を
見に行っていただくなどして
色を決めました。

2025-12-15

付帯部分塗装

白い飾り板の部分を塗装。
この仕上がり次第で建物のイメージも
大きく変わってしまうので
見切りも含めて気を配りながら塗装しました

2025-12-19

テラス屋根新調

新調するテラス屋根は、
いくつかの色のなかから選んでいただきました。
外観にぴったり合っています。


徐々に冷え込みが激しくなるこの時期、
シーリングの乾きが遅かったり
天候が急に崩れたりで、
工事期間は３週間でした。
Aさま、近隣の皆さま、
どうもありがとうございました。