皆が喜んで参加した「オトーサンの城」改装計画・・・住所はナイショということで。

いつもお世話になっている大工さんの下で働くR君、
時々助っ人として現場に来られるR君父(以降:オトーサン)

 

今回、オトーサンが中古物件を購入され、
時間をかけてご自身で手を入れながら暮らすことになった。
念願の「城」
大きく立派な建物です。
「一度見に来て」と言われ、お伺い。

 

私には霊感というものが全くない。
なのに、どうして?
胸がぞわぞわ、不穏な感じ。
R君にそれとなく伝えると、
「今年の父の運勢は大きな買い物に不向きだそうです」

 

暗雲立ち込める出だし。

 

とはいえ、私には霊感など無い。
改めて胸騒ぎの理由を洗い出してみる。
胸騒ぎの原因①  まずは荒れ放題に荒れた庭の植栽
※写真はイメージです

 

 

 

 

 

 

 

 

胸騒ぎの原因②  雨漏りで朽ち果てた壁。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植栽を整理し、雨漏り対策工事と同時に外壁と屋根を塗り替えると、
ガラッと様相が変わるのではということになった。

 

そう言う訳で、
足場仮設・・・足場屋さん
大屋根塗装と外壁塗装・・・梶川塗装
シーリング工事・・・シーリング屋さん
下屋とベランダ袖壁カバー工法・樋の交換・・・板金屋さん
傷んだ壁の下地とサッシの取り換え・・・大工さん
室内の造作や庭木の伐採・・・オトーサン・R君
夫々の業者さんが、協力し合って工事を担当することに。

 

「分離発注」ということになるのかもしれません。

 

時折、私どもの所へも
「工事を分離発注するつもり」と、一般のお客様から問い合わせがあります。
やり方によっては工事費用が抑えられ、一見お得に思えます。
しかしながら、これを素人の方が行うのは無理があるかと思います。
※どなたか建築の知識のある方が先頭に立って仕切るなら話は別です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お客様自身で探してこられた、寄せ集めの業者さんとなると、尚更。
どの業者さんにも、それぞれ考えがあり、プライドがあり、自身の流儀や、やり方がある。
「これだけは譲れない」という部分を皆、持っておられる。

 

知らない業者さんと現場で一緒になると、
その「譲れない」部分のせめぎあいが表面化。時に口論になったり、
口には出さなくとも不満をため込んでおられることもあります。

 

その上、金銭的にギリギリでの契約となると
スケジュール的にも「譲れない」状況に追い込まれます。
精神的にもスケジュール的にもギリギリの状態で施工された仕事が
良い仕事な筈などないのです。
最低限の言われた工事しか、したくなくなってしまうのです。

 

そうなると不具合が出やすいのが「取り合い」と呼ばれる部分。
いわゆる「境目」の部分です。
屋根と壁の境目、壁とサッシの境目・・・建材の境目でもありますが
それぞれの業者さんの仕事の境目でもあります。
この取り合い部分、雨漏りの好発部位。ただでさえ難しい収まり。
「誰がどこまで」をハッキリさせなかったために、
責任の所在も曖昧になり一見お得に済ませた工事が、
後々不具合の補修で大変なことになった・・・
よく耳にするお話です。

 

なので、「遠山の金さん」ばりに現場の不満を吸い上げ、
丸く収め、現場がうまく回るようスケジュールを調整したり
取り合い部分の収まりを采配・指示できるような方が必要となるのです。
夫々の業者さんを納得させるだけの知識と経験は必須。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、話が逸れてしまいました。
今回の分離発注は皆が喜んで参加。
普段からフットワーク軽く、
どんな仕事でも気持ちよく手伝って下さるオトーサン。
皆、お世話になっていますから、それはもう喜んで!
そして足場屋さん、シーリング屋さん、板金屋さん、大工さんとも
普段から協力し合って仕事をする仲間。
お互いへの信頼が揺るぎないことも大きい。

 

ワイワイガヤガヤ
「どの順序で工事を収めていく?」
「ここは〇〇した方が絶対にええで!」
皆が皆、思いや熱意を持ち寄り、
仕事というよりも共同作品を作り上げていくような気分。
皆、ワクワク。

 

まずは足場を組み

 

 

 

 

 

 

 

雨漏りがベランダの手摺壁からであることの確認も含め
ベランダ防水を先行

 

 

 

 

 

 

 

その後、高圧洗浄

 

 

 

 

 

 

 

 

シーリング
タイル部分にもシーリングが。

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根塗装

 

 

 

 

 

 

 

 

外壁塗装
ベランダ袖壁のガルテクトの色も含め
事務所にて打合せを行いました

 

 

 

 

 

 

 

 

タイル部分には撥水材を塗りました

 

 

 

 

 

 

 

内部は大工さんとオトーサン、R君のオシゴト

 

念願のオトーサンの城、
全景は掲載できませんが、こんな感じに仕上がりました
施工前

 

 

 

 

 

 

 

工事完了後

 

 

 

 

 

 

心配していた「おどろおどろしい感じ」も皆無となり、安堵の一息。

 

外部の工事は完了したのですが
内部の間取りは、まだまだオトーサンの夢が進行中。
「ここを洋間にして・・・」
「キッチンはこの向きに変えて・・・」
「ここは趣味の部屋に」
家中を案内しながら夢を語ってくださいました。

 

あれから4か月。
R君にそれとなく進捗を聞いてみると
忙しさのあまり、夢は思うように進んでいないとのこと。

 

オトーサン、完成した暁には城、見せてくださいね。

 

 

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