2021.01.01
あけまして
おめでとうございます
旧年中は格別のご高配を賜り、深く感謝申し上げます。
おかげさまで、私ども梶川塗装は創業88年目を迎えることとなりました。
これもひとえに多くのお客様のご愛顧の賜物と感謝いたしております。
本年も今まで以上に、一層精進して参る所存です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、新年は1月5日より営業を開始いたします。
お待ちいただいているお客様、
打ち合わせをご予約いただいているお客様
どうぞよろしくお願いいたします。
2020.12.19
この写真をご覧になって、何か気付かれた方は
凄い眼力の持ち主かも!?
実は、このマンションの南面壁面には、
鳩除けネット(防鳥ネット)が張られています。
今回、マンションの改修工事にあたり、
オーナー様からハトの被害について相談を受けていました
特に酷いのが南面で、それはもう、頭を抱えておられたのです。
最初、私たちで鳥除けネットを張れば良いと思っていました。
ところが‥…聞けば聞くほど、被害が深刻であることが分かってきました。
素人の付け焼刃の知識では敵わないのではないか、
しかも、ネットが張れるのは足場仮設時のみ。
効果がなかったら?
考えれば考えるほど、今回ばかりはプロの方に
お願いした方が良いのではないか・・そう考えが傾いてきました。
弊社の事務全般を受け持ってくれているJスタッフさん、
実はご主人も建設関係のおシゴトをされていて
その伝手で、専門業者さんを紹介していただきました。
と、話を進めつつも、
足場を組み、工事が始まると、ハトはいなくなるのでは?・・・
まだ、どこかに甘い考えが残っていました。
ところが
足場を組んでみると、
ハトは立ち退くどころか、逆にネットに囲まれ立ち往生。
余計に居座るようになってしまい
マンション全体が巨大な鳥籠になってしまったのです。
絶対、プロの方に任せよう(涙・・)
そう固く誓わずにはいられない状況でした。
オーナー様に説明にも来てくださり、
現在の状況と、対策を希望する場所、細かに話を詰め
工事の最後に対策工事をすることになりました。
テーマは
「ハトを近寄せない」
そして
「ハトをとまらせない」
工事期間中、一度高圧洗浄したにもかかわらず
また、ハトの糞で汚れてしまったため、
対策工事の前に、再度、高圧洗浄。
被害が集中していた南面には、金輪際ハトが近付けないように、
防鳥ネットを
そして、被害は少ないものの、目撃例の多かった場所には
ハトがとまって羽根休め出来ないよう、対策がなされました。
この対策、それは徹底していて
ハトがとまれそうな場所という場所に
被害の少なかった低層階のベランダも
とまらせません!羽根休めさせません!
専門業者さんの執念が実って
ハトの姿を見かけることも無くなりました。
こうして、無事ハト除け工事が完了し、
足場解体の運びとなりました。
解体してみて、
改めて専門業者さんにお任せして良かったとしみじみ。
防鳥ネットで、見るも無残な外観になってしまっているマンションを
多く目にしますが、
全然わからないでしょう?防鳥ネット
オーナー様も
「賃貸物件は外観も大事だから、
上手く収めて頂いて本当によかった」
そう仰られました。
ハト VS オーナー様の戦い、
ここに終結。
オーナー様、ご入居の皆様、近隣の皆様
各工事の専門業者さん、関係者の皆様、
ご協力いただきまして、どうもありがとうございました!
2020.11.30
弊社男性陣が、いつもお世話になっている理髪店、I さん。
「そろそろ塗り替え考えたいんやけど・・・」という訳でお伺い。
<施工前の状況>
燦燦と一日中太陽が当たる屋根は、かなり傷んでいました
今回は塗り替え、次回はカバー工法も視野に入れる必要がありそう
テントの骨組みも、
雨の当たりそうな下の方は所々錆びていて、塗りなおす必要が。
ご近所のテント屋さんに、シートの撤去を依頼
もう少し後でも良いように思いましたが、
「もう今年するって決めた!」と I 様
せっかくの機会、勢いも大事なので、今回塗装をすることに
お隣さんに、敷地をお借りする必要がありましたが、
有り難いことに、お隣さんも弊社のお客様、
トントン拍子に話が進み、施工の運びとなりました
工事をお待ちいただく間に、お会いする機会があり、
話を聞いていると、最近眠れていないとI様。
「いよいよ工事なんかなー、
そう思ったら、なんか落ち着かへんねん」
お茶目な I 様でした
工事着手前日、テントを外していただき
剥き出しになってしまった蛍光灯を養生
足場が建ってしまうと、休業と勘違いなさる方もおられるため
足場シートに営業中の看板を貼り付けることに
「 以外は 」 というところがポイント
そしていよいよ
①足場仮設
②高圧洗浄
屋根や
店先で、いつも出迎えてくれるオニーサン、オネーサンもキレイに
美男美女の窓 と勝手に命名
③シーリング工事
ALC造の建物の塗装工事では、工事の要となってくるシーリング工事
大きな建物になるほど、目地のシーリングの数量は多くなってしまいますが
外せない工事です
理髪店の店先に必ずある、サインポール。
遠い昔、私が看護学生だった頃、
サインポールの赤は動脈を
青は静脈を
白は包帯を意味するものと教えられたのですが
どうやらガセネタらしく・・・
ですが、古い昔、理髪師が外科医を兼ねていたというのは本当らしいです。
④ケレン・錆止め
テントの骨組みも
⑤屋根塗装
順序がシーリング工事の後になってしまっていますが、
現場での実際は、シーリング工事とほぼ同時進行です
2)中塗り
シミュレーションで悩まれた挙句、1階店舗部分だけアクセントをつけることに
見て頂いたのは店舗より上の、ベース色の部分だけ
さて、どのような外観になったのでしょう!?
その前に
⑦付帯部分塗装
洗濯干し金具
庇
あ・・・店舗部分写ってしまいました
工事完了!!!
1階店舗部分はこげ茶に決定。
「店先が真っ暗になったらどうしよう・・・」
少しだけ心配だったと I 様
道行く人々が早速「キレイになってよかったね!」ほめてくださいました
美男美女の窓は!?
お色直しを終えて、華々しくデビュー?かと思いきや
「 美男 」 が、新年の予定に取って代わられていました
せっかくの美男が・・・
「理容師の腕が一番必要なのは
毛髪の薄くなりかけたお客様かもしれない」
これまでも、いろんなお客様にいろんな名言(迷言)がありました。
これはI様のお言葉。
(毛髪の薄くなった部分を)如何に分からないよう自然に周囲と馴染ませるか
細心の注意を払うのだそう。
いつも楽しい I 様。そのお人柄もあって、
お店にはお客様が絶えません。
そんな中、お仕事をしながらも作業スタッフにも気を遣ってくださり
どうもありがとうございました。
工事も無事終わりましたので、ゆっくり休んでください。
2020.10.30
神戸市中心部、市役所上空の様子
青色斜線部分が、私ども、梶川塗装の市役所遮熱プロジェクトの足跡
昨日ニュースで
市役所2号館お別れの式典が行われたと報道されました。
2号館は阪神淡路大震災で被災した市民にとっても思い出深い建物。
そして、私たちの会社にとっては、
遮熱プロジェクトの皮切りとなった、思い出深い建物でもあります。
2009年の施工。
その頃の工事の様子を今回改めてアップ
https://kajikawa.exblog.jp/11611732/
https://kajikawa.exblog.jp/11659984/
https://kajikawa.exblog.jp/11754999/
https://kajikawa.exblog.jp/13751519/
使用したのはクールサームという遮熱塗料
同じ遮熱塗料ではGAINAが良く知られていますが
GAINAはJAXAの開発したセラミックが使用されているのに対して
クールサームはNASAが開発したセラミックが使われています。
この2号館の工事で遮熱効果が認められ、
じゃあ、ここも!・・・となったのが2号館別館(通称組合棟)
私が市民病院の看護師だったころ、組合の陳情で通った建物
なつかしい~
なんですが、既に3号館は解体され、無くなってしまいました。
変わりゆく神戸の街。
工事経歴が1か月近くアップできていなくてモヤモヤ。
そんな矢先の
2号館お別れセレモニーの報道。
で、ちょっぴり昔を振り返ってみることにした、今回の工事経歴でした。
2020.09.25
ただいま施工中のマンション現場。
長かった梅雨、現在も季節の変わり目で不安定な天気。
工事は遅れ気味。
ご入居の皆さま、ご迷惑をおかけしています。
ゴールがぼちぼち見えてきています。
今しばらくのご辛抱、お願いいたします。
今回の工事にあたって、
見積もり段階でオーナーのF様へ、ヒアリング。
特に気になっていることの一部として
1)ハトによる被害。駆除対策希望
2)タイル(マンションの外壁ほとんどがタイル張り)の汚れ
3)ステンレス部分
(避難ハッチ、避難はしご、) のくすみ、汚れ
を、挙げておられました。
ステンレスは磨けばキレイになりそう。
ステンレス磨き。我が家のキッチンでは ピカール を愛用。
ピカール、とんでもなくキレイになるのですが、とんでもなく労力も必要
キッチンだけでヒーヒー。翌日筋肉痛。 どうなる?
「何はともあれ、相談しよ!」
連絡したのは関西ペイントの担当者さん。
※戸建て住宅の塗料は日本ペイントですが
マンションの塗料は関西ペイントを使用しています。
「あぁ、ありますよ!」
さっそくサンプルを持参してくださった。
用途に応じていろんな種類が用意されているそう。
頂いたのはタイル用と、ステンレス用のサンプル。
世に溢れる様々なクリーナー。
手軽に劇的キレイ!を謳っている商品は数多く目にするけれど
感激したことは無い。
拭えない不安。
ひとまず試しに使って効果をF様に判定していただくことになった。
洗浄液を気になる部分に塗布、
しばらく置いてからブラシでこすり、水拭き。
乾いた布で拭きあげたら
このように!
2)次にタイル用
※頂いたサンプルごと使ってしまい現物が手元に残っていませんでした
一番気になっておられる部分の一部で、お試し
使用方法はステンレスとほぼ同じ
F様の Goサイン も出て、
ステンレス、タイル洗浄(その後タイルガード塗り)として工程に組み込まれることに。
夏の暑い盛り、
各種洗浄を行いました
●ステンレス部分
建物の2階から7階を貫くデザインポール
正面大通りからもよく見えるフォーカルポイント。
それだけに、その汚れには頭を抱えておられました
「汚れが取れなければ、塗って欲しい」とまで仰っていたほど。
その他にも
避難はしごや
(壁の落書きのようなものは外壁調査、不具合箇所ののマーキング)
浮いてしまったタイルの張替えなどの補修を終え、
最終的にタイルガード(保護剤)を塗りました。ツヤツヤ!
このクリーナー、思いがけず嬉しい効果でした。
気分を良くして追加でリクエストしてみることに!
というのも、
私達にはもうひとつ、長年困っている汚れがありました。
それは、サッシの塩害
須磨区や垂水区で多く見かける印象があります。
雨戸がザラザラと、塩を噴いているようになっていませんか?
これが 塩害 です
(青い枠で囲まれた部分、白く粉を噴いたようになっています。)
特に海沿いでなくても、
台風などで海から塩分を含んだ風が吹き上げると、
塩がその部分に付着。そのまま定着してしまうと
化学反応を起こし、このようになってしまうのです。
台風の後、サッシに水をかけるだけでも発生を抑えられるそうですが
なかなかそうはいきません。多くのお宅で見かける現象です。
雨の当たらない軒下部分のサッシ枠や雨戸に多く見られます。
いままで、多くの相談を受け、
クエン酸で洗ってみたり、洗剤を使ってみたりしたのですが・・・・・
効果なし(涙)
関西ペイント担当者さんへ、またまたリクエスト
「何か無い?」
我が家は被害が無く、まだ試せていません。
効果があると良いなぁ・・・。
本当に困っておられる方が多いので・・・。
この数年でお付き合いの始まった関西ペイントさん、
時にユニークな商品を開発なさいます。
先日、またサンプルを頂きました。
頂いたのがコレ!
人が良く触れるドアノブや手すりに貼って効果を発揮するもの。
効果は半年もつそうです。
世相に応じた柔軟な発想、そのスピード、すごいです
工事の完了まであと少し。
今しばらくのご辛抱のほど、ご協力お願いいたします。
ハトの被害状況・対策については後日。
こればかりは素人では太刀打ちできない!
専門業者さんの知恵をお借りすることにしました。
マンション工事番外編、
思いがけない効果に思わず追加リクエストした
各種クリーナーのオハナシでした。
2020.09.07
お電話にてお問い合わせを頂きました。
年数的にぼちぼち・・・
そして、昨年雨漏りしたのも気がかり・・とお話しくださいました。
お伺いしてみました
パッと見た感じでは色褪せも進んでおらず、何年か後でもよさそうな印象。
雨漏りの原因とも思われる屋上塔屋へ。
屋根の一部がルーフバルコニーになっていました。
雨漏りしたという塔屋も、軒が無く雨漏りという観点では弱点ともいえる箇所。
「多分この辺じゃないかと思って・・」
怪しいと思われる箇所をご自身でシールしておられ
以降、雨漏りは止まっているとのこと。
構造的には屋根と同じで太陽光が一日中降り注ぐ厳しい環境。
そのことを分かっておられ、敷物を敷いておられました。
ですので、土間の防水はさほど傷んでいませんでした。
今すぐにでも!という状況ではなかったのですが
お隣が更地になり、売りに出ているとのこと。
できれば隣に家が建たないうちに…とのご希望でした。
「当分動きはなさそうです」とのお話しでしたが
お待ちいただく間に梅雨入り、雨続きで工期が遅れてしまい、
ようやく目途がたった頃にはお隣の敷地で基礎工事が始まっていました。
購入されたのは建売業者さん。
お隣に足場が建つのも時間の問題!?
「困った・・・」というのも、2件分の足場を建てる広さは確保できない、
が、足場を共用できるほど狭いわけでもない
どうしたものか。
ひとまず、足場業者さんの下見がてら
お隣の業者さんの予定を聞いて摺合せしないと!
声をかけてみると、なんと!
現場監督が、足場業者さんの知人!世の中狭い!
建前の予定なども教えていただき、天候さえ崩れなければ
足場が同時に建つという状況は避けられそうなことが分かりました。
①足場仮設
②高圧洗浄
③シーリング工事
シーリングが乾燥するまで2~3日の養生期間を設けていました。
養生期間が明け、「さぁ!」と思った矢先に長雨突入。
その後12日間雨が続き、工事がストップしてしまったのです。
④屋根塗装
⑤外壁塗装
意匠性の高いサイディングを使用された建物の場合、
その部分をクリア塗装にするか、それとも塗りつぶしてしまうか、
お客様が悩まれることのひとつ。
※サイディングが傷んでいると、クリア塗装をお勧め出来ない場合もあります。
クリア塗装を選ばれた場合、
それ以外の部分の色合いをクリア部分に合わせることになるので
外観のイメージは施工前と大きく変わらず、
キレイになるが、「塗り替えた!」という印象は少なめ。
現況の外観が気に入っておられる方はクリア塗装。
一方で意匠性の高い部分を塗りつぶす選択をなさる方も案外多いのです。
こちらは仕上がりが見違えるため
「塗り替えた!」「リフレッシュ!」感が大きい。
せっかくの機会だからと大胆にイメージを変えたい方は塗りつぶしの方を。
M様はクリア塗装を選択
⑥ベランダ外壁 クリア塗装
クリア塗装は2回塗り
クリア塗装・・と言っても、全く色が変わらないわけではなく、
雨に濡れた時のように全体に少し色が濃くなるのですが
それで以前は気にならなかった部分が目についてしまうこともあり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
工期が遅れてしまい、お隣の敷地では既に足場が。
ですが、現場監督の計らいで弊社と同じ足場屋さんが足場を仮設。
状況により足場が組みかえられるよう機転を利かせてくださったのです。
ありがとうございます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
⑦付帯部分塗装
破風と樋
⑨清掃
こうして
工事完了!!!
12日間も工事が中断するなんて初めてのこと。
本当に今年の梅雨は長かった・・・。
そしてこの工事経歴を書いている今は、台風シーズン真っただ中。
毎年、毎日、天候の穏やかならんことを、ただただ祈るばかりです。
Mさま、長きにわたる工事期間、ご不便をおかけしました。
もっと具体的なお礼が書けると良いのですが、
悩ましいところで、それぞれの施主様の背景が丸見えに・・・書きたい!書けない。
この工事経歴を書くにあたって、いつも思い悩むこと。
どうかお体にお気をつけて、ご活躍くださいね!
お隣の業者さん、現場監督さん、
お取り計らいをいただき、ありがとうございました。
世の中、どこで誰とつながっているか、分からないものですね。
しみじみ実感。
足場屋さんの人間関係にも救われた、今回の工事でした。
2020.08.19
2011年に外壁改修工事を施工したマンションK様
オーナーのK様から久々にご連絡を頂いた。
「階段の土間を見て欲しいんやけど・・・。何か良い方法があるかな?」
前回は壁のみの塗装、
さて、どうしたものか。
「アクセントに如何ですか」と ご提案したタイルも、まだキレイでした
問題の階段、踊り場
確かに・・・青色斜線部分は塗装が剥げてしまった部分
段端のノンスリップ金物も一部取れてしまっており
(青矢印部分)
ほぼ満室で稼働なさっているマンションK様。
入居者さんの行き来も多く
塗装だと、数年後同じことが起こるとも考えられ
長尺シートでの施工をご提案。
これは階段用のサンプル。
耐久性はもちろんのことノンスリップと一体になっているので
水仕舞も問題なしです
オーナーのK様は広島県在住。
「おまかせします」と、ひとこと。
さて、工事にかかります。
①下地補修
長尺シートの厚みで、ドアが開きづらくなる箇所も、
前もって左官屋さんに調整してもらいました。
②関連箇所塗装
側溝のある階段は先に側溝部分をウレタン防水するのですが
内部階段なので、側溝は無し、防水も無しです。
③長尺シート貼り
1)へらを用いて専用のボンドをしっかりと塗り、シートを貼り付けていきます
こうして
工事完了!!!
違う場所もご覧ください
2011年の塗装工事の際も、入居者さんが快く協力してくださり
一緒に仕上がりを喜んでくださったことが印象的だったマンションK様。
あれから9年
今回も変わらず、ご不便をおかけしたにもかかわらず
いつも気持ちの良いご挨拶を返して下さる入居者の皆様でした。
ここでは、マンションK様についてのみ書いたのですが、
実は対面に建つPマンションでも同じ時期に同じ工事を施工しました。
オーナーのKさま、ご入居の皆様
ありがとうございました!
2020.08.03
お世話になっているお客様、O様からのご紹介。
現況確認にお伺い
阪神淡路大震災の年の11月に完成した建物
左側に見える建物と連棟になっています。
H様からのご要望として
「とにかく安心して暮らせる家にして!」
「アカン所は全部治して!」
状況を確認するにつれて、その理由がわかってきました。
どう考えても雨水が侵入しているはずなんですが、雨漏りは無いとHさま。
●玄関の庇
どういう訳か、天端部分にサイディングが使われていたため
竣工後、数年で庇が落ちそうになったため
建てた工務店へ対策をお願いすると、チェーンが取り付けられたそう
それだけでは不安だったのでH様ご自身で
つっかえ棒を取り付けたとのこと
お見積りを持参すると、即決
「(工事)やって下さい!」
足場仮設前に、周囲の清掃
不要物の処分(※別途費用が発生します)
①足場仮設
本来なら高圧洗浄・・・と行きたいところですが
お隣との境界の屋根から雨漏りが懸念されること
洗浄の前に、埃の立ちそうな大工工事を済ませておきたい思いもあって、
②屋根補修
③庇の撤去、養生
こんなところにもコロナの影響が・・・
庇の入荷に時間がかかるため養生します
⑥軒天はりかえ
塗膜が捲れてしまい、一部腐りかかっていたので
今後のメンテナンスのことも考え、ケイカル板に張替え
⑦屋根ケレン
旧塗膜の密着が悪かったようで捲れあがっています。
不具合箇所を取り除いています
⑧高圧洗浄
⑨シーリング工事
⑩屋根塗装
※長くなるので、工程を一部割愛いたします
⑪錆どめ
⑫外壁塗装
上塗り
色は、「落ち着いて良い色や!」と、
ご紹介してくださったO様宅と同じ色をご希望
⑬付帯部分塗装
雨戸や
樋、
⑭ベランダ防水
⑮庇、新設
こうして
工事完了!!!
Hさま、そして近隣の皆様
毎日のように工事の進捗はもちろんのこと、
スタッフの体調まで細やかに配慮してくださり、ありがとうございました。
何かあるごとに、ご近所さんが大集結してくださり、
「うちの敷地、使ってエエで!」
「いやいや、ウチでもエエで!」
次々と協力を申し出てくださいます。
おかげさまで無事、工事が完了いたしました。
このようにご近所の方々が心を尽くしてくださったのは
紹介してくださったO様が普段から地元のお世話をなさっているからこそ。
Oさま、Hさま、皆さま、ありがとうございました!
2020.07.11
前回は、思いがけずお話したいことができてしまい
番外編として施工までの3年半にわたる
K様邸の住まいの変化を見ていただきました。
さて、今回は本編です。
足場仮設‥…の前に
建物自体は3年半でさほど劣化は進まなかったのですが
付帯する木製ベランダの劣化が進んでいました。
今や多くのお宅で木製のパーツを見かけます。
ウッドデッキ、目隠しルーバー、ラティスにフェンス・・・
ところが・・・・・・
木製のパーツはお手入れが大変なんです。
ほとんどの方が、その大変さをご存じないまま
デザインとして採り入れておられます。
ですので
年数を経た住宅で腐りはてたウッドデッキや
目隠しルーバーを多く見かけます。
そして、どなたも口をそろえて
「もう要りませんから撤去してください」
「そんな手入れが必要なんて知らなかった」
そう仰られます。
「鉄の木」・・・とも呼ばれるウリン材など、
水に強い木材での施工をご提案することもありますが価格は高め。
耐久性は抜群なんですが・・・。
どうあれ、放置しておくとシロアリの温床にもなるので、
塗装と同時に撤去をお勧めしています。
今回も木製のベランダ部分のみ撤去することに
①ベランダ撤去
②足場仮設
③高圧洗浄
④シーリング工事
※長くなるので既存撤去、プライマーは割愛します
目地や
⑤屋根塗装
タスペーサー差し込みの様子
⑥ベランダ撤去部分ブリキ巻き
木材が剥き出しになってしまうのでブリキで巻きます
錆止めを塗っています
⑦外壁塗装
2)中塗り・・・の前に!!!
塗料に関してKさまがこだわられた部分が2つあります
ひとつは、
湿気が多いので塗料を防カビ型にしてほしい!
というわけで、メーカーに依頼して塗料は強力防カビ型に
もうひとつは色
ある日、K様から
「外壁の色、パントンの色見本で
作ることは可能?」
ん?パントン???
K様と一緒にパソコンに向かい、パントンの色見本から
K様お気に入りの色を検索。
ただ、プリンターで出力すると、どうも色が違う・・・
困っていると
「僕が色番のサンプルを取り寄せます」とK様。
取り寄せてくださった色見本からメーカー発注をかけ
いくつかのパターンで見本を作ってもらいました。
※別途調色料金が発生します
素敵でしょう?
この色、国産の汎用メーカーの見本には
有るようで・・・無いんです。
ところで 「パントン」 案外皆さんの身近にあるんです。
ヴェルナー・パントンさん、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーです。
この椅子、見かけたことありませんか?
家具のイメージが強かったため
色までプロデュースされていたなんて・・・知らなかった。
デザイン関連のお仕事をなさっているKさま。
道理で・・・パントンカラーなんて初めて聞きましたもの。
ちなみに色板の取り寄せもK様独自のルート。
事の真相は最終日に知りました。
K様、英語がご堪能だったのです。
ようやく
工事完了 です
素敵なので南面もご紹介
施工前
※撤去せず残っているウッドデッキはK様ご自身で補修なさるそうです
色見本でK様に確認したとはいえ、やはり、
イメージと違っていたらどうしよう・・・
不安は拭えませんでした。
足場を解体し、全景が見えた時、ホッとしたのを憶えています。
K様、3年半越しの塗装工事、憶えていてくださってありがとうございました。
色のことも大変勉強になりました。
色見本帳が欲しい!ですが、金額を見て撃沈した次第です。
2020.07.04
2016年5月に初めてお問い合わせをいただきました。
現況を見せていただき、
「今すぐ塗装が必要な状況ではないけれど、ぼちぼち・・・」とお話し。
その後、一度事務所へお越しになり
「壁は真っ白に、サッシを濃いブラウンにして引き締めたい」との
ご希望をお話しくださいました。
弊社の施工例をいくつか見ていただき、
具体的には契約後に煮詰めていきましょう・・・というところで
お話が途切れてしまっていたのです。
「きっとお仕事が忙しいんだな・・」
頭の片隅にK様のことは記憶しつつも日が過ぎ、
再度K様からご連絡をいただいたのは
2019年12月のことでした。
やはり、お仕事が忙しかったとのこと、
憶えていてくださってありがとうございます。
この間、3年半。
塗装の時期について、よくお客様から相談を受けます。
「すぐに塗装しないと大変なことになるよ」と急かされ
返事を迫られ、困り果てて連絡してこられる方も。
状況を見せていただくと差し迫った状況ではない方がほとんど。
状況を説明し、
しばらく状況をご覧になられては?とお話しすると
多くのお客様が
「状況を見ている間に、
急激に劣化が進まない?」
実は数日前も、そのようなご質問を受けました。
実際どうでしょうか?
K様と交渉が途絶えていた3年半の間にどのような変化があったでしょう?
2016年5月の写真と、2019年12月の写真です。
比較してみましょう。
1)全体外観
2)屋根
3)シーリング
5)壁面コケ(藻)
本当はK様邸の施工事例をUP予定だったのですが
数日前にお会いしたご夫婦とのお話の中で、
ふと思い立ち急遽テーマを変更することに。
施工までの3年半の住まいの変化を実際に
見ていただくことにしました。
何かしら不具合がない限り
お客様が塗装工事の必要性を認識されるキッカケは
・他業者さんからの声掛け
・メーカーの定期点検
・築年数的にぼちぼち・・・
というのがほとんどです。
で、お客様はこう思われるそうです
「実際どうなの?」
「本当に塗り替えなくてはダメ?」
そういうわけで弊社に相談が寄せられます。
実際に見せていただき、状況をお伝えしていると・・・
いつもなぜか世間話になってしまい・・・(笑)
いつの間にやら
お客様の年齢や家族構成、今後のご予定など
お話を聞かせていただいてしまっています。
その中で、
「じゃあ、こうしよう!」と塗装工事に向けたプランも自然と決まっていくのです。
その結果、多くの方が翌年、もしくは3~5年後に施工をなさいます。
中には、「年齢も年齢だから元気なうちに!」と、
直ぐの工事を希望される方も勿論いらっしゃいます。
築年数だけで紋切り型に施工を当てはめるのではなく
建物や、その周囲の環境もそれぞれ・・・
お客様の考えもそれぞれ・・・
暮らしぶりもそれぞれ・・・
お互いが冷静に状況を確認し、話し合ってよりよい着地点を見つけられれば
お客様も 〇(マル)、私たちも 〇(マル)
それでよいと思うのです。
※工事までの経過観察期間は定期的に、
そしてお住まいに変化があった場合にもお伺いして状況を見せていただきます。
さて、次回は
K様邸の塗装工事についてお話しします。
色にこだわられた施工で、私たちも大いに学ばせていただきました。
それでは、次回に!