雨漏り調査、する!?・・・しない!?

6月1日、雨漏りに困る2件の現場に立ち会った。

同じ雨漏りに困るお宅でも、1件(F様邸)は雨漏り調査を依頼し、
もう1件(T様邸)は自分たちで雨漏り箇所を特定した。

 

雨漏り調査をする、しない。
同じ雨漏りなのに、どうして対処が違うのか、
今回は、この2件の例をお話しようと思う。
※プライバシー保護のための加工により、見苦しい点がございます。

 

まずは
雨漏り調査をしなかったT様邸から。
雨漏りのご相談に加え、外壁・屋根塗装も検討なさっていました。
漏れたタイミングで、状況を見せて頂きました。

 

確かに、漏れています(2階居室)

 

 

 

 

 

続いて(1階建具上)

 

 

 

 

 

最後に(1階建具)

 

 

 

 

 

見て頂いた画像、実は上から下へ1直線なんです
外から見ると、この青いラインに沿って真下へ水が漏れていました

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言う訳で、おおよそ漏れている箇所の目安がついており、
6月1日は、高圧洗浄のついでに、箇所を確定しようという作業でした。

下屋からの漏れは無いことを確認し

 

 

 

 

 

 

 

 

思い当たる箇所に水をかけてみると

 

 

 

 

 

 

 

 

予想通り、漏れてきました

 

 

 

 

 

 

 

雨が入らないように壁際部の屋根金具が立ち上げてあるのですが
想定以上に雨が流れ込むと、
それを乗り越えて建物内に雨水が侵入すると考えられました。

 

一気に雨水が流れ込まないよう対策し

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど梅雨時期でしたので、大雨を待ちましたが、
今年は空梅雨?で、雨が降らず、
再度高圧洗浄で漏れが無いことを確認のうえ、足場を解体しました。

 

今回雨漏り調査をしなかったのは
漏れている箇所の目安がついていた事
ほぼ確信に近いものがあったこと が一番大きな理由。

 

さて

次は雨漏り調査を行ったF様邸
お客様のお母さま宅です。

雨漏りしている箇所
毎回漏れるわけではないので、
現況を見せて頂いた日は、すっかり乾いてしまっていました。
が、漏れの痕跡はハッキリとあります。
ここ最近ではない、随分前からの漏れのようです

 

 

 

 

 

 

 

案の定下地は傷んで、穴が開いていました

 

 

 

 

 

 

 

簡単な点検口を開け、

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく観察させていただくことに。

 

 

 

 

 

 

 

漏れている箇所の直ぐ上はこのあたり
建物入ってすぐの白い矢印のラインの直ぐ下から雨漏りしています。
連棟でお隣とつながっており、斜線部分はお隣さんの壁

 

 

 

 

 

 

 

足元は、瓦棒の上に板を敷いてベランダとして利用されていました

 

 

 

 

 

 

 

んんんんんんんんんんんんんん
正直、怪しい箇所だらけ・・です。

外壁の塗装工事は8年前に施工とのこと
微細なクラックがチラホラ。原因として考えなくはないのですが、
今回のようなピンポイントの漏れ、しかも毎回漏れる訳ではない場合、
何となく違う気がするのです。あくまでも何となく・・ですが。

 

 

 

 

 

 

 

足元の瓦棒屋根は、全くといって良いほど傷んでおらず。
ごみが多少ありますが詰まっている様子は無し。

 

 

 

 

 

 

 

笠木も何だか怪しい

 

 

 

 

 

 

 

 

お隣の壁と、F様邸の屋根の取り合い部分も心配

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、お隣は雨漏りしていないの!?

お訪ねして、雨漏りの有無を確認させて頂いた。
結果は  漏りなし

 

さてどうする!?
ある程度怪しい箇所の絞り込みはできているが
確定には至らない。
しかも、漏れている箇所がお隣との境界であるという性格上、
何処まで手を付けるかが問題になってくる。

 

そうなると、やはり
原因箇所を確定しなくてはならない。
「かもしれない」という曖昧な理由で
お隣を巻き込んでの工事は提案できないという結論に至り
F様へ、雨漏り調査をご提案。

 

で、6月1日、調査の運びとなりました。
お手伝いを兼ねて、勉強させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

で、無事、雨漏り箇所の特定に至りました。
ここ(○印部分)です
お隣さんにご迷惑をかけることなく、事がおさまりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

雨漏り調査、何をするかというと、
人工的に雨漏りを再現させるのです。
そうすることで、雨漏りの原因を見つけるのです。
地道な作業です。
ひとつひとつ、原因と思われる箇所を当たっていくのですから。

 

そして遂に、
反応が出ました!(写真白〇部分)

 

 

 

 

 

 

 

水が出て来ました

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、雨漏り調査の結果を受け、対策工事を施工

 

 

 

 

 

 

 

しばらく様子を見て頂くことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

雨漏りがおさまったことが確認できれば
天井を補修し、クロスを貼り替え、
工事完了となります。

本日7月12日(火)未明からの大雨でしたね。
状況確認にお伺いすると、雨漏りは無し!でした。

 

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雨漏り、ご覧の通り時間を要する作業です。
現況確認から、原因箇所を推測、絞り込み(場合によっては雨漏り調査)
そして対策工事、雨漏りが再度ないことを確認の上、現状復旧、
これで、ようやく工事完了となります。

今年は過去最短の梅雨、しかも空梅雨?でした。
空梅雨の年は台風が多いと聞きます。
何となく、雨漏りの問い合わせが増えそうな予感のする
今日この頃です。

決して諸手を挙げて喜んでいる訳ではありません。
雨漏りなんて「できれば、かかわりたくない」のが正直なところ。

塗装工事に加えての心配事は、それこそ「倍増」ですが、
どの事例も勉強になることばかり。
なによりお客様の「困った」に対応することも出来るのですから。

雨漏り、知れば知るほど「まだまだ精進」としみじみ。

※雨漏り調査には別途費用が必要となります

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