屋根のカバー工法、増えてます

クリソタイル
(思わずクソソタイルと読んでしまう)
クロシドライト
アモサイト
トレモライト
アンソフィライト
アクチノライト

さて、これらの名前は何の名前でしょうか?
これらは数十年前、「奇跡の鉱物」と呼ばれ、
建設現場では主に耐火、断熱、防音などの目的で
1970年~1980年代に、輸入・使用のピークを迎えました。


正解は
アスベスト
石綿(いしわた・せきめん)のことです。

 

令和4年4月から、100万円を超える改修工事の全てに
石綿含有事前調査の報告が義務化されています。

 

 

 

 

 

 

 

単純に塗装をするだけの工事は事前調査の対象にはならないものの
下地補修で孔をあける、屋根の葺き替えなどの作業は対象となるので
私達にも避けては通れないものです。

 

令和5年の10月からは資格者による事前調査が必須となるため
先日一般建築物の石綿含有建材調査者の講習を受けてきました。
日曜日と月曜日の2日間、講習があり、
久々に勉強、脳みその老化を実感したところ。

 

 

 

 

 

 

 

無事、修了考査にも合格し、ホッとひといき。
ただ、この講習だけでは到底使い物になると思えず、
実地講習などあればと参加してみたいと思っています。

 

なかなか厳しい流れになってきましたが
それだけアスベストが身体に及ぼす影響が深刻だということ。
少しの暴露量でも、長い潜伏期間を経て発症する中皮腫は、
本当、体内に時限爆弾を抱えているようなもの。

 

アスベストの危険性が指摘され、時代の流れとともに
建材メーカーも徐々にアスベストを使用していない製品を販売。

 

それらの初期のスレート屋根材に、
ミルフィーユ状の剥がれや

 

 

 

 

 

 

 

 

割れやすいなどの不具合が相次いでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

それらの屋根材が使用された建物が、年数的に
塗り替えの時期に差し掛かっているようです。
屋根のカバー工法は既存の屋根材を撤去・処分する必要が無いため、
作業の手間や費用も抑えられることもあり、増えています。

 

工程はこのように進みます
屋根の棟の部分(台風でよく飛んで行ってしまう部分)を撤去

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴムアスルーフィングを敷き

 

 

 

 

 

 

 

 

ケラバ・唐草を取り付けたのち

 

 

 

 

 

 

 

 

下から上に向かって、ガルテクトを取り付けていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

最終このように

 

 

 

 

 

 

 

 

棟を取り付け、完了です

 

 

 

 

 

 

 

 

色のバリエーションは、チョット少なめ・・・
左から、
シェイドモスグリーン・シェイドブラック・シェイドチャコール・シェイドブラウン・シェイドブルー

 

 

 

 

 

 

 

 

今年はどういう訳か、専らモスグリーンの独壇場となっています。

 

最近出た新色が
シェイドワインレッド

 

 

 

 

 

 

 

施工例が出れば、どんな仕上がりか、お話しようと思います。

図面から、屋根材の形状から、屋根材の現況から
問題のある屋根材の可能性があれば、お客様にお伝えしています。
思いもよらない出費になってしまうため、
言葉を失ってしまうお客さまも少なくありません。

かと言って、放っておいても屋根の劣化は進行し、
風の強い日には、割れた屋根材の欠片がご近所に飛んでいき、
困り果てたお客様からの問い合わせも少なからずあります。

年々激烈になる気象条件、
建物の中でも一番条件の厳しい部分が屋根。
あのギラギラした暑さや紫外線、
ひとたび雨が降れば大量の雨水を全面に受け止めているのだから・・・。
屋根は大事です。

 

追記

今後気になる屋根材として、
三ツ星貿易株式会社様から、
スーパールーフ(アルミ成型瓦)をご紹介頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

主にアメリカでの実績が多く、ハリケーンなどにも耐える優れもの。
アルミにありがちな塩害にも強く、材料保証30年が付きます。
軽量で(重量:ガルバ鋼板の4分の1)、加工もしやすい魅惑的な商品でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

が、屋根屋さんとしてはガルテクトの方が手馴れているのが現状。

 

 

 

 

 

 

 

お客様に勧めたくても、
施工してくれる職人さんが居なくてはどうしようもないので、
まずは、板金屋さんや屋根屋さんの組合へ周知を図られては如何でしょう?と
お伝えした。

 

このような状況ですので、弊社での取り扱いには至っておりません。
いつか、施工例をご紹介できる機会があればと願っています。

 

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