5年前に屋上の防水工事を承ったお客様。
梅雨時に入り、「雨漏りしている」とご連絡を受けた。
さっそくお伺い
施工前の様子
2階の天井。確かに、漏れています。
しかし上階にあたる3階の天井は漏れておらず

東面のサッシ周辺の壁
サッシ枠下部の木部がじっとりと濡れており
サッシ下の壁もまた、ところどころ濡れている状況

これらの状況からみると屋上からの漏れではなさそう
ちなみに5年前施工の屋上は、このような状況。
汚れはあるものの、問題なし。

築40年超の建物。
サッシも若干歪んでおり、外壁の改修だけで
雨漏りは大丈夫・・とは言い難い状況。
ただ、サッシを交換するとなると結構な金額になってしまう。
サッシが一般家庭用ではなく、
開口の大きいビル用のサッシと言うことが大きな要因。
既存サイズに無い特注品扱いになってしまうため。
お客様へ上記を含め、ご説明。
代替案的なプランも、いくつかご提示したものの
「はい、全部やります!」即答。
こうして「雨漏りと徹底的に戦う仕様」での工事が決定。
建物は商店街のアーケードに面しており、アーケードの波板が
足場の重量に耐えられるか考慮する必要があった。

工事着手前、大工さんとともに補強作業
鉄製の通路が設けられているものの、重みで撓むため
通路の下にダイサンを挟み込み、さらに通路の上に歩み板、
念には念を入れて、ベニヤ板も敷いた。

足場組立に際してはお客様も動いてくださった。
ご近所、商店街からクレームの無いように
徹底的に根回し、声をかけておいてくださった。
おかげで工事期間中、天候以外はすべてがスムーズに進んだ。
工事中の様子
通常なら高圧洗浄・・ですが
2.サッシ取り換え
埃の出る作業や、汚れもの作業を先行。
まずは、今回雨漏りの原因となったサッシの取り換え。
既存のサッシを枠ごと取り外し

取り外した枠に新しいサッシを取り付けたところ

サッシの断面図
本来ならばこのままでも十分に
雨漏りしないよう考えられており、漏れることは考えられない。
仮に雨水が侵入してしまっても、
上手く排出されるよう工夫が凝らされている。

ですが、年数を経てくると、これだけでは不安な箇所がいくつか出てくる。
サッシ屋さんとも話し合いの結果、
追加でシールを打ったり(表には見えない奥の方に追加で打設)
下端の水切りも通常よりも出幅の大きいものを
特注(もともと特注サイズ)して貰ったり
サッシの上端にも水切りを取り付けた。

二重にも三重にも雨漏り対策が施された
「安心して長く暮らせる仕様」のサッシ取り付けとなった。
3.下地補修・シーリング
外壁もかなり傷んでおり。補修箇所満載。
エポキシ樹脂注入(アンカーピンニング工法)

浮き箇所撤去後の欠損補修

4.高圧洗浄
5.外壁塗装
6.屋上防水
5年前に施工したところ。
未だ必要ない旨お伝えしたけれど
「ここまで来たら全部やっておいて」とお客様。
2)防水材塗り
部分的にしか撮れないことが多いのですが、
この日は時間があったため
一見、塗り残しのように見える場所は
作業員の退避ルート
最終的に
ベランダの出入り口へ逃げ道を確保しながらの作業。
塗装のほかにも防水さんや左官さんの作業によくみられる方式。
私は勝手に「ずらかり方式」と名付けている。

防水トップ完了の様子
勿論防水トップも「ずらかり方式」にて施工

このような工程を経て、工事完了に至った。
「思えば一番雨の多い時期やったね」とお客様。
私達もそう思っていた。
が、この後も雨の日が続き
例年よりも雨漏りのご相談が多い。
雨が3日降り続けば、
普段漏れない建物も漏れる可能性が多いと聞く。
悩ましい日々がまだまだ続きそうだ。
今回はお客様の強力な協力(ダジャレ?)のおかげで
どっしりと腰を据えて工事にかかることが出来た。
お客様、近隣の皆さま、ありがとうございました。
物件データ
| 施工箇所 | 足場を組み立てのうえ、 古くなって雨漏りの原因となっていたサッシの取り換え (サッシの加工、水切りの取り付け含む) 外壁改修工事 屋上防水 |
|---|---|
| 外壁塗装 | モルタル外壁塗装 下塗り: 日本ペイント アンダーフィラーエクセル 日本ペイント DANフィラーリフレックス(傷みの酷い面) 中・上塗り: 日本ペイント パーフェクトトップSI |
| 屋根塗装 | カラーベスト屋根塗装 下塗り: 日本ペイント 1液ベストシーラー 中・上塗り: 日本ペイント ファインパーフェクトベスト |
| 工事期間 | 2026年8月3日 ~ 2026年9月11日 |
| ご依頼のきっかけ | 5年前に屋上からの雨漏りを止めて貰った。 何か困りごとがあると、真っ先に電話してしまう。 |
| 地域 | 兵庫県神戸市 |


















