お電話で問い合わせをいただきました。
一番に気になるのは屋根瓦、ところどころズレてきており、
何かあったらご近所に迷惑が掛かってしまうので屋根の補修も含め、
塗装がしたいとのご希望でした。
外壁は、モルタル壁の上からアルミサイディングでカバーがされていました。
屋根はモニエル瓦。
築年数が古いこと、前回のメンテナンスから年月を経ており
補修が必要な箇所が多い印象を受けました。
物件データ
施工箇所 | 足場仮設のうえ①高圧洗浄 ②屋根ケラバ再固定 ③鼻隠しガルバ巻き ④屋根塗装 ⑤外壁塗装 ⑦付帯部分塗装(塀の塗装含む) ⑧軒樋一部取り換え ⑨木部腐食箇所補修 ⑩外壁不具合箇所補修 |
---|---|
外壁塗装 | 下塗り:日本ペイント オーデハイポンプライマー ホワイト(白さび) 中・上塗り: 日本ペイント パーフェクトトップSi |
屋根塗装 | 高圧洗浄ののち、 オリエンタル塗料工業: マイティーシリコン (吸い込みが激しかったため4回塗り) |
工事期間 | 令和7年6月25日 ~ 令和7年7月16日 |
ご依頼のきっかけ | 屋根瓦のずれが気になった、 足場が必要なら塗装工事も同時に施工しようと思った。 すまいるネットからの紹介 |
その他工事 | ・雨戸戸袋内の鳥の巣(残骸)撤去 ・網戸張替 ・塀、セメント補修 |
カラー | 屋根:カカオブラウン (こげ茶) 外壁:ND-111 (たまご色) |
地域 | 神戸市垂水区 |
施工前の不安・心配事
屋根がどうにかなってしまうのではないかと、それだけが、ただただ心配。
梶川塗装を選んだ理由
建物に関する様々な不安ごと、質問したことに対して明確な回答が
返ってきたこと。
建物の現況を細かく見たうえで工事を
提案してくれたこと。
建物診断レポート

ケラバ部分の瓦が外側に向かって
傾いていました。
このような箇所が散見され、Hさまの仰る通り、
今日明日という話ではありませんが、
早めに施工したほうがよさそうな印象でした
傾いていました。
このような箇所が散見され、Hさまの仰る通り、
今日明日という話ではありませんが、
早めに施工したほうがよさそうな印象でした

建物全体に樋の固定金具が少ないのが
気になりました。
特に長さのある大屋根の軒樋は、
雨風に耐え切れず、このように
大きく捻じれるように傾いていました
気になりました。
特に長さのある大屋根の軒樋は、
雨風に耐え切れず、このように
大きく捻じれるように傾いていました

建物の東面、こちらの1か所のみ膨れが
見られました。
日当たりの良い午前中膨れ、
午後になり日が当たらなくなると
膨らみは無くなる。熱の逃げ場の問題のようです
見られました。
日当たりの良い午前中膨れ、
午後になり日が当たらなくなると
膨らみは無くなる。熱の逃げ場の問題のようです

鼻隠しが一部、
木部が露出してしまっていました。
鼻隠しの下に見える矢切をはじめ、他の木部も
風雨で激しく損傷していました。
木部が露出してしまっていました。
鼻隠しの下に見える矢切をはじめ、他の木部も
風雨で激しく損傷していました。
工事中の進捗ダイアリー

高圧洗浄
足場仮設の翌日、高圧洗浄を施工しました。屋根はモニエル瓦。モニエル瓦にとって、
高圧洗浄は仕上がりを左右する大事な作業。
一番気を遣うのは、周辺への対策。
近隣の方の洗濯物、要注意です。
土間もかなり汚れます。
それを見越して足場仮設前、
大々的に土間の養生を行います。

高圧洗浄(雨戸戸袋の鳥の巣残骸撤去)
戸袋が取り外せればよいのですが、出来なかったため、高圧洗浄を兼ねて
戸袋内も、洗浄。
かなり念入りに行いましたが
完全撤去は無理でした。

ケラバ瓦、ビス固定
もともと、釘で固定されていましたが年月を経て、釘が浮いてしまうのです。
で、瓦が落ちそうになっていました。
釘を抜き、新たに瓦を固定するため
使用するのはビス。
ビスでしっかり固定します

ケラバ瓦、ビス固定
ビスで揉んでいるところ。釘を「打つ」と言いますが
ビスは「揉む」と言います。
「ビスで揉む」
これ、業界用語かもしれませんね。
何故、「揉む」なんでしょうね?

鼻隠し、露出木部カバー
ガルバ鋼板で一部露出してしまっていた木部をカバー。
こちらも釘の浮きが気になるので、
カバーした部分以外にも
鼻隠し全体にビスで再固定。

軒樋撤去
本格的な塗装の工程に入る前に軒樋を撤去します。
普段は樋の下に隠れて塗りづらい
破風板が塗りやすくなります
その反面、屋根の塗料が
土間へ散ってしまう可能性があり
屋根周囲の養生が新たに必要になります

木部腐食箇所、補修
木部の腐ってしまっている箇所も、補強のうえ、塗装します

屋根(モニエル瓦)塗装
素材が傷んでいるほどに、吸い込みが激しくなります。
塗ってすぐに塗料が素材に
吸い込まれてしまう状況を
吸い込みと言います。
吸い込みが無くなり、
塗膜がしっかり形成されるまで、
そしてムラなく全体に
きれいに仕上がるまで
塗り重ねます。
今回は4回、塗り重ねました。

外壁・屋根塗装後のチェック作業
外壁や屋根・付帯部分の塗装を終えると、足場のシートを外し
「だめ拾い」の作業に入ります。
作業者以外によるチェックが入り、
建物には補修箇所を示すシールが
各所に貼られます。
作業以外の者がチェックするのは
「ちゃんと塗ったはず」という思い込みなく
フラットな目で現場を見るため。
現場慣れによるヒューマンエラーを
なくすためとも言えます。

新規軒樋取り付け
足場解体の前々日、最後の最後に軒樋を取り付け、
下屋を再度塗装します。
大屋根は塗りあがったのち
昇る必要が無いのですが
下屋に関しては壁の塗装のため、どうしても
上を歩かなくてはなりません。
ですので、最後の最後に再度下屋を塗装します。