メールにてお問い合わせを頂きました。
早速お伺いして、現況を見せて頂きました
母屋やヤギリが印象的な和風の建物です
使用している配線なのか? そもそも何の線なのか?
Nさまご自身にも良く分からない配線が各所に
電気配線が壁に直接埋め込まれているのですが、
配線が上から下に向かって、まっすぐ取り付けられており、
配線伝いに雨水が壁に浸入する恐れがありました
クラックも見られます
取れてしまった縦樋
今回の工事で、できる事はやっておきたいとのN様のご希望で
電気配線の整理(換気扇の取替えも含む)、
そして壁についている不要なものの撤去なども含め
今回工事の運びとなりました。
①足場仮設
一部足場が無い箇所は、ようやく実がなり始めた梅の木を保護するため
②下地補修
クラック補修は勿論の事ですが
ひとまず応急的に塞がれていた開口部分や
電気屋さんによって配線の整理と、
使用していないメーターボックスの処理を行いました
応急処置の後も、このように
③高圧洗浄
④錆止め
屋根の棟部分
⑤外壁塗装
2)中塗り
「和風だけど、お洒落で明るい家」がN様のご希望でした。
事務所へお越しいただき、シミュレーションで候補を絞り込んで頂きました。
その後、「理想通りの建物を見つけました!」とメールでお知らせを頂き、
実際にその建物を見て、色を決定しました。
3)上塗り
実はこの色、洋風の建物に良く合うことは経験から実証済み。
和風の建物に使用するのは今回が初めてのことでした。
下地模様によって色の出方が微妙に異なるため、
今回どんな具合に黄味が出るのか、実は少し心配だったのです。
最終、壁の地模様に合わせた塗り板でご確認いただき、塗料を発注しました。
⑥妻側破風、ブリキ巻き
施工前の様子。
破風は破風でも樋のかかっている部分は
樋が盾の役割を果たし風雨や紫外線からも破風が守られています。
ですが、樋のかかっていない妻側の破風は直に影響を受けるため、
どうしても傷みがちになり、このように塗料が捲れてしまうのです。
今回も塗装だけでは数年後、また捲れてくるのは目に見えています。
で、破風ごとブリキで巻き、保護することに。
⑦付帯部分塗装
色の打ち合わせで焦点になったのが、雨戸とヤギリ、母屋の色でした。
ついつい私どもは、よく言えば飽きの来ない、
悪く言えば無難な組み合わせをお勧めしてしまいます。
次回まで10年以上お付き合いすることになる色。
つい慎重になってしまうのです。
ですので、N様から
「雨戸と母屋とヤギリを現況と違う色にしたい!」と聞いたとき、
思わず戸惑いました。
雨戸は素材にもよるのですが枠の部分は塗りません。
塗装をするのは、真ん中のジャバラのようになっている部分です。
写真は塗装後のN様邸雨戸。写真のように雨戸の枠と、ジャバラ部分の色が違っています。
シミュレーションでご確認いただきながら、
雨戸とヤギリのみ、門扉と同じ色で塗装することで決定しました。
さて、結果や如何に!?
の前に、
⑧電気関係の配線最終
このようになりました
で、ようやく
工事完了!!!
外壁の色や付帯部分の色分け。
悩みましたが、工事を終え眺めるとNさまのセンスに脱帽!
そして今回の工事にはもうひとり頑張ってくださった方が。
それは
おとうさん!
工事期間中も出来るだけお客様と密にお話がしたいと思っています。
ちょっとしたことでも何でもお話いただけるほうが私どもも有り難いのです。
今回はおとうさんが窓口になってくださり、本当に助かりました。
最後の最後、瓦の補修が上手くいかず、
足場屋さん、私ども、数人がかりで
「あぁでもない、こうでもない」・・・スッタカモンダカ・・。
そこへ、おとうさんも参加してくださり、
「この器具だと上手くいかないかな?」と一緒になって考えてくださいました。
Nさまご家族の皆様、ご近隣の皆様、
ありがとうございました!
完了後の写真で私が一番気に入っている写真
ご家族皆さんで丹精なさっているお庭。花とのコントラストが綺麗です。
保護して工事をしたウメの実も無事でした。