2018.12.24
お電話をいただいたのは今から3年前、2015年のこと。
お伺いすると、凄い坂・・・。
山の中腹・・・殆ど頂上に立つT様邸。
市内一望!
山 → 緑が豊かということは → →
落ち葉と湿気との戦い!
前回ご紹介したR様邸は湿気の方が問題でしたが、T様邸はどちらかかといえば落ち葉。
建物の北側と東側に大木があり、T様邸に覆いかぶりそうな勢いで枝を伸ばしています。
お隣さんから木の枝が敷地内に越境してきた場合、勝手には切れないのです。
(根は勝手に切ってもよいのですが・・・)
なので、樋は落ち葉で満杯。
樋が詰まってしまい雨水が流れず、樋が傷んでたわんでしまっています。
南面は燦燦と太陽が降り注ぎ、お問い合わせ頂いた時点でも
既にチョーキングが進んでいました
以前はお父様が住んでおられ、
気になる部分はその都度ご自身で補修をなさっていたようです。
屋根も一度塗装をなさったそうなのですが、どんな材料を使われたのかは不明。
「折を見て工事しましょうね」
そういう間に3年が経ち、今回ようやく工事の運びとなりました。
①足場仮設
なんと足場屋さんのトラックが坂道を上がれず立ち往生。
てんやわんやの末、無事に
②高圧洗浄
屋根の旧塗膜が膨れてしまっており、工具も使いながら取り除いていきます
③屋根塗装
洗浄後、予定している塗料が問題なく使えるのかどうか、
旧塗膜との相性の問題があります。
まずパッチテストを行い、問題のないことを確認。
※この形状の屋根の場合、タスペーサーは使用しません
④下地補修
⑤錆止め
⑥外壁塗装
2)中塗り
「白は白でも、真っ白がいい!」 T様、即決。
白く見える色は多々あれ、今回は本当にホワイトです
⑦付帯部分塗装
⑧その他の工事
1)樋の補修。
やはり北面の樋は落ち葉で詰まり、傷んでしまっていました。
縦樋も、このように上下ともに補修
↓
↓
↓
↓
2)ベランダ防水
3)土間の補修
以前何かを塗ったら、ネチョネチョになってしまって・・・とT様。
⑨清掃
こうして
工事完了!!!
足場の解体の後、掃除をしていると、奥様も出て来られ手伝ってくださいました。
チリトリで落ち葉を集めていると、
「コレ使って!」
奥様が渡してくださったのは、フタを取り外した
「 落ち葉が多くて多くて埒があかないから、
いつもこれを塵取り替わりにしているの 」
奥様、豪快!カッコイイです。
一度にいっぱい集められ、確かに便利。
そんな奥様から、工事期間中のある日、
お土産を頂きました。
「 焼き肉のタレにからめてもオイシイよ 」 と、
意外な使い道を伝授してくださいました。
確かに・・・・想像しただけで涎が・・・・。
同じ野球少年を持つ母親同士、食欲増進メニューは嬉しい限り。
いつも仕事もソコソコに話し込んでいたような・・・。
Tさま、どうもありがとうございました!
2018.12.17
弊社では初めての試みでした。
住宅密集地での工事の際、問題になるのが足場です。
お隣との距離が密接であればあるほど、足場を建てるのに
敷地をお借りしなくてはならなかったり・・・。
近年 「 それなら一緒に工事をしよう! 」 と
2軒一緒に工事をする例が増えてきています。
ですが、3軒一緒に施工する のは初めてのことでした。
このように3軒のお宅が並んでいます
O様が2軒・・・ですので、以後Oka様、Oku様と書きます。
最初にお問い合わせを下さったのは、Oka様でした。
屋根を含め、建物全体を見せて頂きました。
建物裏手に大きめのクラックがある以外には大きな傷みもなく
「直ぐに塗り替えなくても大丈夫」とお話をしていたところ、
お隣のY様が出てこられ、一緒に屋根の状況をチェックすることになりました。
(左側がY様、右側がOka様)
Y様のお宅も状況的には同じ。
敷地の件をお話しすると、「じゃあウチも一緒にしようかな」とY様。
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1年後
Oka様からご連絡を頂き、再度建物の状況をチェック。
屋根の状況も、以前と変わらず
その際に、Y様の建物も詳しく見せて頂き、お見積もりを提出。
そしてそして、Oka様のもう一方のお隣さん、Oku様も工事を検討されることになり、
見せて頂くことになりました。
Oku様邸現況
Y様、Oka様邸は外壁はモルタル。Oku様邸のみ、外壁はサイディング。
大きな傷みは見受けられず、サイディングに一部割れが見られたり
垂水区でもどちらかといえば海に近い方。
雨戸が塩害で傷んでいます。海に近い地域では良く見られます。
御見積もりの結果、Y様、Oka様、Oku様3軒一緒に工事を発注いただきました。
建物に隣接して駐車位置が設けられており、ご迷惑をおかけする恐れがありました。
駐車場を管理する不動産屋さんにも許可を得て、連名であいさつ文をお配りしました。
②高圧洗浄
③屋根塗装
※本来カラーベスト屋根にはタスペーサーを差し込むのですが、今回のような
形状のカラーベストには、使用しません。
写真に指が写りこんでいます。Vサインをしているわけではなく 2 と示しています。
実は、どのお宅の写真を撮っているのか分かりやすくするための合図です。
1=Y様邸 2=Oka様邸 3=Oku様邸
写真はOka様邸の屋根の写真です。色はモスグリーン。
3)上塗り
3・・ですので、Oku様邸の屋根です。色は Jブラック
④シーリング工事(Oku様邸のみ)
ベランダの笠木周辺のシーリングは、押さえておきたい箇所。
この部分に関してはOka様も、Y様も同じ。
⑤下地補修
写真、白い矢印のようにモルタルの建物にもクラックを防ぐため、目地が設けられている場合があります。
モルタル目地にもシーリングを施工します
⑥錆止め
⑦外壁塗装
1)下塗り
3軒3様。それぞれお好きな色を選ばれました。
さて、仕上がりは如何に!?
⑧付帯部分塗装
⑨塀 塗装
最初、それぞれお好きな色を選ばれていたのですが、
「どこで色を分ける?」考えているうちに、
塀に関しては3軒とも同じ色で塗装されることになりました。
⑩清掃、その他
最後に清掃や、足場シートを外しての最終チェックなどを行いました。
工事完了!!!
ベージュ系、ピンク系、グレー(紺)系。
色とりどり、3軒3様。
色の好みは3軒でそれぞれ違っていますが、
驚いたのはその結束の強さでした。
というのも、住宅密集地での工事では、ご近所づきあいが円滑でない場合も少なくなく、
足場の敷地をお借りしなくてはならない場合に、交渉が難航する場合もしばしばあるのです。
ですが、これからもその場所で暮らしていかれるお客様のことを思うと、
決していい加減には出来ない部分で、案外、工事よりも頭を抱える部分だったりします。
ですので、オドロキました。そしてどれだけ救われたでしょう。
お伺いの時間によって、いらっしゃっる方も、ご不在の方も。
随分先の予定でも
「一応〇〇の工程は〇日に施工する予定です」と、何気なく、どなたかに話すと、
翌日にはきちんと3軒で情報が共有されていて、よくビックリしたものです。
そんな状況でしたので、3軒夫々にチラシを配ったり、個別に連絡を入れたり、
そういうことを殆どしないまま、なんともスムーズに工事を完了することが出来ました。
ご近所の方も、
「今日は壁を洗ってるんやね」
「キレイになったね」
ご不便やご迷惑をおかけしているにもかかわらず気さくに声をかけてくださいました。
そして極めつけは工事が終わる時刻近くになると、
近所のお菓子工場から流れてくる甘~い香り。
弊社スタッフは皆、大の甘党。
スタッフも毎日幸せいっぱいで帰社していました。
Oka様、Y様、Oku様、ご近所の皆様、
どうもありがとうございました
2018.12.06
大規模修繕工事のご報告もいよいよ大詰め。
お盆を過ぎ、屋上防水工事が終わると、
後は小さな工事や雑工事、工事の仕上がりをチェック→補修
そのような日々でした。
⑪庇・階段廊下、巾木部分の防水
庇や面台部分など、雨水が直接当たる平たい部分には防水を行います
廊下には施工前から既に長尺シートが敷かれており、
今回は巾木や側溝部分の防水のみ施工
⑫屋上防水
現況はシート防水。
最初の防水工法が不適切な場合を除き、原則同じ工法での施工になります。
1)先にシート防水できない部分の防水に入ります
たとえば、こんなところや
こんなところは、ウレタン防水です
※土間部分はシート防水です
2)立ち上がり、土間部分、シート防水
既存のシートを撤去後、絶縁シートを敷設し、固定用ディスクを打ちつけ。
写真は、絶縁シートの上からルーフィングシートを貼っている様子
⑬ラッキング工事
ラッピング?・・・ではなくラッキング!なんです。
耳慣れない名前ですが、ボイラー配管や冷媒配管を断熱材で被覆。
更にアルミやステンレス製のラッキングカバーを巻いて仕上げる工事。
⑭その他、塗装工事
1)高架水槽。
えッ・・黒!?・・・・黒なんです!!!
光が少しでも入ると水槽内に藻が発生するので、光を通さないように錆止めは黒です
※中塗り、上塗りは白です
2)プロパン庫、塀塗装
スタッフの休憩所としてもお借りしていたプロパン庫。
上塗りの様子です
このような作業と並行して、現場ではチェック→補修も行われていました。
戸建の建物とは違い、大きな建物です。
念入りに作業しているつもりでも、大きな面積。目が疲れてしまうのです。
塗れていない、まっすぐラインが出ていない、塗料が床に落ちたり散ったりしている
そういう部分のチェック&補修を「だめ拾い」と私達は言います。
ですがチェックする側も同じように目が疲れてしまい、
何度もチェックしたり、同じ箇所を違う人間がチェックしたり・・。
案外時間のかかる作業です。
チェックの入った部分と補修の様子
(マスチック)模様が均一に入っていないので、再度模様付けをしてください!!!
とのチェックと、それを受けて補修後の写真です。
まっすぐラインが出ていませんよ!とのチェック
足場解体前にはシートを全て取り外してチェック。
いよいよ
⑮足場解体!
実はその後も小さな工事が続き
⑯その他工事
避難指示ステッカーを貼ったり
クーラースリーブの付け根のパテや、配管のテープ巻き
で、ようやく
工事完了!!!と相成りました。
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入居者の皆様、どうもありがとうございました。
工程によっては在宅して頂かないといけなかったり、洗濯が干せなかったり
夏の暑い盛りに、シートに覆われた生活になってしまい、ご不便をおかけしました。
それなのに
工事業者の車が、契約していた駐車場の台数を上回ってしまう日があり、
困っていると「ウチの駐車場使ってよ」と快く駐車場を貸してくださったり
何事にも皆さんが快く工事にご協力をくださったおかげで3度の台風にもかかわらず
ほぼ、予定通りに工事を終えることが出来ました。
また、事務局長さんを筆頭に
お隣の病院の皆様にも心より御礼申しあげます。
「ナントカ行けるだろう」と思い、工事に入りましたが実際足場を組んでみると
思ったよりも駐車場との距離が近く、やむなく協力をお願いしたところ、快く応じてくださいました。
時に作業車を停めさせて頂いたり
足場仮設、足場解体、そして駐車場に面した外壁塗装の際には
駐車場を一部区域提供してくださったり、本当に助かりました。
ありがとうございました。
皆様のおかげで無事、順調に工事完了に到りました。
どうもありがとうございました。